RISA

頭文字DのRISAのレビュー・感想・評価

頭文字D(1998年製作のアニメ)
5.0
ー プライドを捨てても勝つ。

長年、自家用車で峠を越える
豆腐の配達をさせられたことで
身についてしまった
究極のドライブテクニックで
走り屋の道に進んでいく
一人の高校生、藤原拓海と
その愉快な仲間たちの物語。

1998年に公開されたってこともあって
確かに台詞の節々や、
映像(画面自体も四角いしね笑)なんかは
時代を感じたりもするんだけど、
正直古臭さとかダサさみたいなものは
全く感じなくて、、

というのも、劇中の車の音は
実際に録音された車の音みたいだし、
カーレースのなめらかな映像や
スムーズで無駄のないカット割りには
今観てもがっつり見入ってしまう。

やっぱり良い作品っていくら時代を
超えても響くものなんだな〜、なんて。

と、作品に関して綴ってしまったけど
ストーリーやキャラクターもまた
良いんだよね〜笑


ここからは少しネタバレになってしまうけど
備忘録としてバトルの振り返りを。

●VS 高橋 啓介(FD3S)秋名山
●VS 中里 毅(R32)秋名山
●VS 名前不明の3人組(180SX,S13)秋名山
●VS 庄司 慎吾(EG6)秋名山ガムテープ
●VS 真子&沙雪(Sileighty)碓氷峠
●VS 中村 賢太(S14)妙義山
●VS 高橋 涼介(FC3S)秋名山

最初は、文太さんの言う通り
車の運転=仕事の手伝いっていう認識で
運転を楽しめずにテクニックだけついて
まさに宝の持ち腐れだった拓海が、
1回目のバトルから少し楽しみを見出して
バトルから逃れられずに笑
回数を重ねるごとに自分の可能性を広げ
成長していく様が、なんともね!

それに拓海自体、少しドライで
ぼーっとしつつも頑固者な性格だから
“走り屋”の血の気の多い男たちみたいな
タイプとかけ離れている点も良いなと。

個人的に印象深かったのは、
中里さんとのバトルかな〜。
中里さん自身、“技術は車の性能に劣る”と
思い知らされて強くなってしまったタチで
車の性能よりも技術が勝る拓海とのバトル
っていう点ですごく惹かれるものがあったな〜

あとは、ガムテープデスマッチね!!
明らかに嫌な奴(笑)の庄司に対して、
怒りを力に変えた拓海に脱帽、、
少し話は変わるけど、
スノーボードのオリンピック大会でも
平野歩夢さんが不当な評価を受けて際
怒りを力に変えて金メダルを獲った
っていう話と似ているな〜って。
結局、結果を手にする人の違いって
怒りとか悲しみとか負の感情を
いかに成功への力に変えられるかなのよね。
大抵の人は負の感情で気持ちが乱れて
ミスに繋がってしまうんだろうけど、
そこで冷静に、かつじわじわとくる感情を
成功への力として大きく爆発させる
っていうのはなかなか出来ない事だなと。

と、話はそれてしまったけど、、
確実にバトルをものにしていって
ガムテープにせよアウェイな碓氷峠の
バトルにせよ、完全不利な状況でも
少しずつ吸収して自分のリズムを作る
拓海のクールな無敵さに魅了されてしまう。

とはいえ個人的に本作で1番クールな
文太さんには敵わないのだけれど、、
(足回りを変えて峠を流したときの
文太さんは最高に格好良いですよね〜笑)

また改めて続きを見直していこうかな!
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