天使ちゃん

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン 第2クールの天使ちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

4.6

このレビューはネタバレを含みます

ジョジョの一連の物語の本質は「人間賛歌は勇気の賛歌!人間の素晴らしさは勇気の素晴らしさ!勇気とは怖さを知ること!恐怖を我が物とすることじゃあ!」であって、どんな運命にも屈しない話だと思っていたのよね
それはある意味で暑苦しくて泥臭くてむさ苦しい物語でもあって、道は違えども決まった運命からは逃れられないというある種の辛い運命・必然性を受け入れる話でもあるなあと思っていた そこに至る過程が美しい物語であることはわかってるしそれが好きなのもそう ただし思い返すと5部からそういう側面が強くなってきたというか、どんどん容赦なくなってきたというか…
6部は最初からこんなに閉塞感のある場所が物語の舞台なのかと思ったし、作者は何かを実験しようとしてるのかなとも思った。ただ、ストーリーが進むにつれてどんどん雰囲気が変わっていって、愛ってすごいな、人間に勇気も与えるし狂わすこともできるし、強大なパワーだなと思った…
つまり愛は信念であり因縁であり運命であり、どこまでも続く永遠の命なんだよきっと 
おそらくエンポリオも最終的にみんなと同様に死んだんだろうな でも死んだ事が負けでは無くて、希望を誰かに託す、繋がっていくことこそが愛であり希望っていう、未来に向けてのメッセージなのかな 「自分の未来を知り『覚悟』をすることで幸福になれる」というのは独りよがりな悪だったし、未来を知らずに覚悟をして生きる人々への喝采だった
特別演出OPも特殊EDも良かった
これで100年も続く奇妙な運命にも決着が着いたのかな あの雨の日の馬車の事故が、世界を作りかえるような話、空に虹のかかる天気の中車に乗り込む話に繋がるとは思わなかった 冒険の終着としては凄すぎる結末だった
面白かったし難しかった ウェザー・リポートが一番かっこよくて好きだな
逆にここまで見て3部が1番好きな人が多い理由もわかる

わからないことたくさんあるのでしばらく考察読み漁ろうと思う

メモ
イルカは愛と平和の象徴
エンポリオが乗ったイルカはエンポリオに託した皆の愛のかたまり、平和な新時代の象徴、未来の希望そのもの

オン・グリーン・ドルフィン・ストリートというジャズの定番ソングがある
Green Dolphin Street supplied the setting.
And through these moments apart,
Memories live in my heart.
When I recall the love I found on,
I could kiss the ground on Green Dolphin Street.

この曲を主題歌とした『大地は怒る(原題:Green Dolphin Street』という映画があり、グリーン・ドルフィン・ストリートは主人公たちの故郷で、映画はそこから始まって紆余曲折を経てそこに戻って終わる…らしい

これに関しての考察は見つけられなかったけど、物語がグリーンドルフィンストリート刑務所から始まりグリーンドルフィンストリート刑務所で決着が着くというのはこれになぞらせているのだろうな
グリーンドルフィンストリートは実在するらしい
天使ちゃん

天使ちゃん