【誰かが選んだステージじゃなくて】
直感的に「呪い」というワードを感じる作品。
第2話のサブタイトルにもなってはいるが、そこで語られるガンダムについてのものよりいくつも段階が深い呪い。
よくホラー作品で見られる捨てても戻ってくる「呪いの人形」や『リング』の「呪いのビデオ」など、呪いとは『継承される不幸』なのだろう。
親が子に示す道。導きを超えたそれが呪いとなり子にまとわりつく。
そしてそれを感じない唯一の主人公が纏う透明な呪いこそが、今作の中で紛れもなく最大のそれであり、結果としてガンダムこそが特級呪物となっていることに一種のカタルシスを感じた。