12話中8.5話見たのでレビュー。
双一シリーズとギャグっぽい話は好みでないので見ていません。伊藤潤二作品は長編を2作、短編を15〜20話ほど読んだ事あり。(Amazonの電子版で短編ごとに安価で買えるのでおすすめです。)
全体的には、あんまり良くなかった。
原作漫画のタッチをスッキリさせた感じの絵で綺麗だったとは思うけど、ホラーシーンや気持ち悪いものが出てきた時の絵から漂うおぞましさは再現し切れていない。頑張っていたのはわかるが。そもそも単純に伊藤潤二はアニメーションとそんな相性が良くないと思った。短編のセレクトもこれでいいの？と思う回がわりとあった。
おまけに話によってところどころ台詞や描写が省略されていたり、逆に足されていたりするが、そのどちらもいい判断とは言えない。
話の意味が変わってしまったり、伝わりづらかったり。
ぶっちゃけ原作漫画を読んだ方がいい。原作知ってる人が「どれどれ、こんな感じなんだw」って観るのは楽しい部分もあるけど、何も知らないで観ると「え〜？！」ってなってぽかーんとして終わるんじゃないのかな、どれも…(笑)
真実が分からないぶっとびホラーが好きな人はそれでもいいかもしれないが…。
ただ一つとても良かったのが、声がつくこと。悲鳴や叫び声、色んな台詞に演技と声がついて、意外と有名声優さんが声当てていたりもして、それで作品に新たな良さが生まれている回もあった。男女共に悲鳴は絶品。富江は最高。昭和ドラマっぽい喋り方も今となっては新鮮さがあって面白かった。
こんなに沢山数こなさなくていいから、演出や描写をもっと凝って時間も長くして作品数半分にしてくれても良かったかも。全体的に薄味になっててもったいなかった。
双一シリーズを全部富江シリーズに替えてほしいくらい、富江が良かった(笑)それが叶えばもう少し評価上げたと思う。
でもいざスコアをつけるとなると、元のストーリーが斬新で面白いので、このくらいにはなりました。
〜個人的好みランキング〜
☆ネトフリアニメ版
1位 富江・写真
2位 墓標の町
3位 首のない彫刻(強いて言えば)
☆原作(このシリーズの中だと)
1位 路地裏
2位 屋根裏の長い髪
3位 蔵書幻影
