Jessica

昭和元禄落語心中のJessicaのレビュー・感想・評価

昭和元禄落語心中(2016年製作のアニメ)
5.0
人情ってものをすごく感じる。八雲と助六の因果応報におー!ってなった。師匠も昔同じように苦労したんだーとか、菊と助六のそれぞれの葛藤とか。みんな誰かに憧れてそれと同時に羨んだり恨んだり恨まれたりもしてるんだろうな。誰かが選ばれる、ということは選ばれない人もいる。M-1とかもそうだけど、選ばれたら選ばれたですごくそのプレッシャーもあるけど、選ばれなかった人にもそれぞれの人生がある。その一つ一つにフォーカスはできない、しないだけでみんな生きているんだなって思える。
みよ吉との最後のシーンと三角関係は本当に胸が締め付けられる。例えばあそこで救えていたとしても果たして3人が東京に行って幸せに暮らせたのか。男女の三角関係って煩わしいからきっとみんながそれぞれや自分自身を責めて生きてしまいそう。
椎名林檎の音楽や言葉遣いや作風など、昭和レトロな感じがすごく好きだった。
助六みたいに真っ直ぐに生きられる人ってすごいよな。人を笑わせる、っていう一つのことに真っ直ぐで他に惑わされないから先もしっかり読めているんだろうな。
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