相変わらず、毎話が劇場版かと見紛うほどの完成度。
シーズン2でようやく1年が終わり、ともなればキャラクターへの愛着もひとしお。
誰かが涙を流せばつられて涙ぐむくらいには感情移入していた。
目が慣れてきたのか、フレーミングやカット割りで演出意図が手に取るように分かり、ちょっとしたことで感情を揺り動かされてしまった。
これから劇場版2本を鑑賞、そして来年のシーズン3に胸を膨らませよう。
【2024/05/11 再鑑賞】
部がまとまっていく様と、高坂麗奈との絆を描いた1期に対し、2期では先輩たちとのエピソードが掘り下げられる。
辞めたフルートの希先輩とオーボエの鎧塚先輩、滝先生の過去、親に部活を反対されるあすか先輩。これらのエピソードの外で、優子先輩や夏希先輩のやりとりが深まっていくサブプロットも素晴らしい。
主人公として各現場に居合わせるも、“自分が傷つかない”ところでしか動かない久美子を一刀両断するあすか先輩の言葉が重い。
各エピソードと並行して描かれる姉の存在、そしてあすか先輩と重ねることで、先輩からの影響に重みと説得力を持たせる構成力は凄まじかった。
