ハルやワタナベさんの喋り方に癒される。朗読向けの優しい声質なのがいい。児童文学っぽさがあるというか、教育テレビのナレーションや絵本朗読会のお姉さんっぽくて、とてもよき。
まず、コマ撮りアニメとして質がいい。潤沢な予算と技術とポケモンというブランド力がなきゃできない企画だ。
ストップモーションアニメは、立体上で動かすことを考えてキャラクターをデザインしていくのだけど、そこにはいろんな制約がある。
長髪の動きは出しにくいから、女性キャラクターの髪は結ぶかショートヘアーが好ましいし、四足歩行の生き物を出せる種類も限られてくる。デザインの段階から、製作コスト管理が重要になってくるらしい。
そのわりには、主人公ハルの頭が動くたびポニーテールが揺れる。いろんな種類の生き物もたくさん出てくる。あまりにも自然なもんだから、ストップモーションってことを忘れてしまう。
ポケモンは、今や1000種類以上いるらしい！知ってるのが出てくると嬉しい。知らないやつが出てくるのも嬉しい。把握しきれないくらいの広がりをもった世界がそこにあるように感じる。
コダックにイーブイにフシギダネはわかるんだけど、三色猿ポケモンは知らなかった。この子たちは剣盾やスカバイにいなかった。バオップ、ヒヤップ、ヤナップ、世代じゃないヤツらはいまだに名前も曖昧。
僕のポケモン履歴書は、ダイパから剣盾までの空白があるもんですから…。ほんと剣盾おもしろかったな。ストーリーも良かったし。２～３年前コロナ禍で暇だったから、相当やりこんだ。
アニメやゲームは子供たちに大人気！中高年の社交となったポケモンGO！国産トレカの大看板となりつつあるポケカ！レート戦の魔境に巣食う廃人たち！ライアン・レイノルズの実写版ピカチュウ！そんでもって、疲れたオトナのためのポケモンスリープにポケモンコンシェルジュ！ひろがるポケモンユニバースは、世代や文化を越えたものになりつつあるんだなぁと…。
出演しているなかで、いちばん嬉しかったのはウパーですね。やっぱ金銀世代の丸みのある淡いカラーのデザインが安心する。ほんっと、かわいい。ヌオーになったら、ゴツメ自己再でザシアン受けようねっ。
