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シー・ハルク:ザ・アトーニーのkecojiのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

ふざけてて軽さがあってドラマシリーズとして見るのはとても楽しかった。

軽ーい法廷ものの楽しさに加えて、MCUの世界にはいろんな特殊能力者がいるけど、映画のようにみんな世界の破滅を企んだりしてるわけでなく、しょーもない私利私欲のためにスーパーパワーが使われているというスーパーパワーが存在している世界の変な普通が描かれていて良かった。でかいシリーズの中にこういう作品もあると嬉しい。

男性社会の気持ち悪さをコケにしていくわけだけど、もっともっとやっていいんじゃないかな、シーハルクではマッチングアプリでの気持ち悪い男が描かれるけど、例えば、現実のネットにいるような小児性犯罪者のクソ野郎を徹底的にぶちのめしたりしても良かったのではないか。

最初から第4の壁を破って行って、最終話のマーベル本社殴り込みになるわけだけど、その展開はとても好みだった。でももっともっと無茶苦茶にやって欲しい。ちゃぶ台返し大いに結構。もっともっと派手にやれ!マーベル本社から本編に戻った後にシーハルクが闘うアクションは観たかったな。

しかし、ケヴィンはAIでしたみたいなのも含めてこの展開もケヴィン・ファイギがオッケー出してると思うと俺は引いた。ロボットがMCUを作ってますよー冗談ですよーみたいなのはむかつく。やっぱ、本物のケヴィン・ファイギを引っ張り出して、今までのMCUでの女性蔑視ととれる描写を徹底的に指摘して、今後どう改善していくのか問いただすぐらいやってほしい。

エンドゲームで女性キャラが勢揃いで活躍するシーンを出して、女性の活躍を応援してますみたいな雰囲気出してんじゃねえぞ、こっちは同じエンドゲームでナターシャにおめえらがしたひどい扱いを忘れちゃいねえぞ。みたいな。

超人法律部のチームのメンバーがとても素敵なキャラで良かったな。

最終話、気になるのは、元バール野郎はあそこでハルクキング集会が行われてるの知ってたはずじゃない?ってこと。

シーハルクで女性差別を物語の中核に据えるのは当然である。女性は正当な怒りを表出しても、ヒステリーだとか言われて冷笑される差別的な扱いは今もあるのだから。
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