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最愛のmakotoのレビュー・感想・評価

最愛(2021年製作のドラマ)
4.5
愛する誰かのために

TBSの日常の中にあるミステリー大好き。こういう話の肝は、タイトルにある。

事件の面白さに触れる人がいるけど、あくまで、そこは2番手。

このドロドロしたわけではない人間関係は、どこか考えてしまう。誰が誰のために行動するのか。

塚原演出は、もう鉄板。あの黒い箱の演出、パンドラの箱を表しているかのようで、ラストに続々出てくる展開は痺れた。

キャスティングも絶妙。誰が犯人でもおかしくないようなキャスト陣。大御所感のある俳優がいない、引き算のキャスティング。

このドラマは松下洸平の良さが際立つ。最近のイケメン俳優とは違い、素朴なところが彼の良さ、かつ、大人の色気もあり、井浦新とともにメインキャストとして十分すぎる。

このドラマの良さは、事件の面白さに走らなかったこと。事件としてはくだらないかもしれないが、人間ドラマとして最高の出来であった。
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