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最愛の敵~王たる宿命~のkurumiのレビュー・感想・評価

最愛の敵~王たる宿命~(2022年製作のドラマ)
4.2
とても面白いストーリーでした!
重要人物それぞれの思惑と策略に裏の裏があり、ロマンスも絡みつつ複雑な展開が繰り広げられ、すぐに引き込まれました。

主役、脇役、味わいある役者さんが多かったです。
そして、王宮の内装や、衣装、小物なども色彩豊かで洗練されていて、カメラワークも凝っているので、毎話毎話見るのが楽しみでした。

アクションシーンはどちらかというと少な目で、心理戦、頭脳戦で相手を追い詰めていくドラマ。

王が権力を強化していく様を、"碁盤"に象徴させていたのも面白かったです。

キャストの中では、左議政のチャンヒョクが特に目を引きました!(こんなカッコいい左議政、初めて見たかも🥹)

居るだけで圧倒されるようなオーラ。
そして、虚空を見つめる三白眼が醸し出す不穏な空気感。

この左議政は、秘めた愛情と苦しみを持った人でもありました。

詳しくは語られない切ない関係性も、チャンヒョクの繊細な演技で推し量ることが出来て、素晴らしかったです👍

また終盤、王、内宮(王妃となる人)、左議政、大妃それぞれの、政(まつりごと)に対する信念、生き方の違いがクローズアップされて、とても興味深かったです。

王(イジュン)を聖君にするため厳しい言葉を投げかける内宮(カンハンナ)。
その時の王の傷ついた表情が痛々しくて…🥺

苦悩の生い立ちを持つ王が、王権を強化したいという気持ちも理解でき、同情してしまいました。

でも"本当の味方"とは厳しい苦言も呈してくれる人なのですよね。

「正しい政(まつりごと)とは?」
「王のあるべき姿とは?」
という事まで深く考えさせられる良作でした!!
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