totokim888

この世界の片隅にのtotokim888のレビュー・感想・評価

この世界の片隅に(2018年製作のドラマ)
4.5
U-NEXTで視聴…。
『二階堂ふみ作品強化月間』

様々な『二階堂ふみ作品』を見てきて…最高のキャラクターに出会ったかもしれん。全話のうち数か所しか登場せんのやけど…。(←なぜか広島弁) とにかく、圧倒的…妖艶な色気! 白木リン(二階堂ふみ)が登場しただけで…そこが鮮やかな色に染まり…背後に綺麗な花々を背負ったかのような構図となって他を圧倒してしまう姿がそこにある。もちろんカラー作品なんやけど…白木リンの存在によって…他の全てがモノクロに見えてしまうほどに…『圧倒的存在感』

特に…桜の木に登って語るシーンが超絶綺麗…。優しい桃色の桜とリンの鮮やかなピンク色の着物が妙に悲しげで…儚げで…美しい。そして…そこで口にする『友人の死』をさらりと語り微笑む白木リンの表情が…『綺麗に花咲いて散る桜』と『誰もが必ず訪れる人間の死』を当たり前として語る彼女の覚悟みたいなものが胸を打つ。

あと…遊女という役柄なんやけど…妙に明るい…重く暗い話でも笑いながら淡々と話す彼女が…逆に悲しげで…せつなくて…胸をしめつけられる。『あぁ…彼女は誰よりも過酷な人生を歩んできたんやな』って一瞬でわかってしまうような…だからこその『強み』や『諦め』が彼女を通して感じ取れる…そんな部分が私の心に突き刺さった。

本当に数分の出演シーンなんやけど…彼女のシーンだけでいうなら『スコアは満点』…彼女だけのエピソードドラマを作ってほしいぐらい大好きやし…魅了された。『白木リンの虜になってもうた。』

『困りゃ…売れるし…女の方が高いし…』
『子供でも…売られても…それなりに生きとる…』

こんな悲しげな言葉を…屈託なく笑って話してるリンが愛おしくてたまらない…『愛してる』と言って抱きしめてあげたい。
あと…二階堂ふみ作品の中で一番『美しい』彼女が見れるので…ここだけでも見てほしい。あと、彼女の喋る広島弁?が最高すぎて『神』

そうそう…本編のことを書かねば…(苦笑)
ボーっとした役を演じた松本穂香ちゃんも可愛い役どころを見事に演じてたし…松坂桃李ともいいケミやった。あと…他のみんなも絶賛してた伊藤紗莉ちゃんもお笑い担当で良かった。

実は…7話の途中から見てない。(えっ?) 戦争ものは苦手で…6話迄は普通の暮らしがメインやったけど…7話から戦争の影響で少しづつ残酷な描写がでてきて…ネガティブな感情になりたくなくて…見たくないっす! そんな私やけど…お許しください。

※アニメ(完全版)が凄くいいと聞いたので…いつか見てみたい。
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