ヤンニョム風チキン

還魂: パート2のヤンニョム風チキンのネタバレレビュー・内容・結末

還魂: パート2(2022年製作のドラマ)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

ウクとナクスは光(ウク)と影(ヨン)として結ばれる運命であった。このドラマは運命の元に魂が惹かれ合った壮大なラブストーリーである。
ということは重々承知の上で!
S2のラブストーリーには最後まで苦戦しました。少数派の意見と思いますので楽しんだ方は気分を害されるかもしれません。どうかスルーしてください。

まず、キャラが違い過ぎて全くシンクロしなかった😧記憶を失い顔も変わった上にキャラまで180度変わってしまえば、見ている方からしたら別人認定です。これをムドクと思えなんてムチャぶりも程がある。あんなにムドク一筋だったウクが、突如現れた自惚れ屋で世間知らずの肉食系美女に求婚やらキスやら添い寝やらでグイグイ迫られ、どんどん骨抜きにされていく様子を見ているのはもう悲しいの一言。濃厚なキスシーンやら、あわや床入り!を見せられても「違う、そうじゃない。今じゃない😭」と悲鳴を上げてしまいました。(折しも紅白観た後だったので鈴木雅之大合唱😎😎😎)
二人がウク、ムドクだったことを思い出してからの抱擁、涙のキス💋ではダメだったのですか?「魂が惹かれ合ってるんだから」と自分を説得しようにも、S1のウク、ムドクの関係は魂云々では片付けられないくらい、惹かれ合う理由が十分あったし共感できたので。

でも、そんな二人にも好感を持つ瞬間はありました。
二人がそれぞれユル様に「消えるとしても共にいる理由にはならない。最期という理由で一緒にいるより一人で苦しみたい」と告げた時は、その覚悟がカッコいいと思ったものです。でもその後すぐにナクスがウクを呼び寄せて小屋でキスし始めたのにはまたえっ?😧となり…。でもまたその後、指輪代わりの手を握り、ムドクの時に言えなかった「愛してる」を振り絞って伝え、消えたナクス。ずっと一緒にいる事は叶わないけどムドクとしてブヨンとしてウクに愛されたその記憶があれば幸せだったのかもしれない…と余韻に浸っていたのも束の間、新しい使命を授けよう~ジャジャーン!とナクス復活!チン家の神力までオマケで付けちゃうよ!でまたえっ?😧となり…。

しかしこのヨンとして生まれ変わったナクスにも違和感あり(もうどんだけ😭)。
そもそも私はS1の強いナクスが好きでした。願わくば記憶が戻ったところで、たとえ今はウクに及ばないとしても今の力を振り絞って剣を持ちウクを守ろうとする姿を見たかった。人様の力(ブヨンの神力)であれこれやってるだけのナクスを見て物足りないのは脚本上仕方がなかったのかもしれませんが、ウクにお姫様抱っこで樹の上から降ろしてもらった後の「術士の修練なんて絶対しない。私には神力があるんだもん」てセリフ。剣を握る気一切なし。神力はあくまでも貰い物なのに。結局、剣はウクに任せて守られたい女子力高いナクスで終わったのが残念でした。やはり私はドラマでは自分の努力で得た力で道を切り開いていく女性を見たいしそういう女性から勇気を得たいので。
精進閣の統括となったユル様が男女・家柄を問わず素質のある者を術士として募集し始めたのも、ナクスのような不幸な者が出ないようにという、高い能力がありながら正しい方向で力を使えなかったナクスへの愛を感じる行動だったのに。

なので、私の中ではウクがムドクを想って泣く4話目で一緒に号泣😭したところがピークでした。そして私はムドク一筋のウクが好きだったんだと認識しました。ブヨンとイチャつきだしてからのウクは正直カッコよく見えず、せっかくイジェウクに胸キュンできるようになったのに振り出しに戻った気分です。ずっと切なくナクスを想うユル様、亀を愛する世子様の方が素敵に見えました😍

もしS3があるのなら、もう一度剣を握り精進閣で師匠として女剣士を育てるヨン(ナクス)、ユル様の新しい恋、王となった世子様の王妃選びとそれを取り巻く新たな陰謀、などを見たいです。