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不適切にもほどがある!のmityのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.0
いやぁ、凄いドラマだったわ!ミュージカルもそうだけど、何より最終回に「2024年当時の表現をあえて使用して放送しました」ってテロップを出すセンスよ。2054年から2024年をみたら、不適切にもほどがあるかもしれないもんね。

未来を知ったことで、自分と純子の運命を知り、未来を知ったことで、昭和の考え方に違和感を持った小川市郎。令和でフェミニズムの旗手として活躍し、昭和の破天荒さにツッコミを入れまくるサカエ。でも市郎もサカエも、令和のガッチガチさにもため息はついていて。昭和の方が良かった、令和の方が良い、なんて事はほんとは無いことが、行き来することでよく分かったなぁと思った。

昭和にがっつり馴染んだキヨシとか、令和で真面目に目覚めた純子とか、何か“時代”じゃなくて“今”に生きることを思わされたなぁ。本当にクドカンの脚本というのは、面白いし奥が深い。

ふたつ先の未来、Creepy Nutsの音楽が流れる昭和の教室。なんだかんだ令和の意識やモノが昭和にきちゃってたけど(笑)、それでもきっと平成で起こる事は変わらずにあるんだろうなと思ったし、そこは言及しない描かないというのも良かったな。いやぁ、昭和と令和が混ざりあうなんて、見事なドラマだったわ。
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