あーる

私のトナカイちゃんのあーるのレビュー・感想・評価

私のトナカイちゃん(2024年製作のドラマ)
4.2
ジャンルが”コメディ”となってますが
笑えるコメディでは無いのでお気をつけて…
イギリスっぽい、風刺っぽい笑いではあるけど
どちらかと言うと
心理スリラーとーヒューマンドラマですかね
グロ描写等は、一切無し

私の中では感想を書くのが難しく、
オススメもしにくいドラマ。
また試しに1話だけ…と、1話見ても意味が薄く、
各話、各話のテーマが重要に感じるし、
最終話のラストまで見ないと
製作者のメッセージは伝わらないかな、と感じる。
1つ救いなのが
各話約30分と短く、日本語吹替えもあるので見やすい。

視聴者から様々な意見が出るドラマこそ、評価が高いと感じる。
このドラマに関しては
「ドニーが悪い」
「マーサが悪い」その他、
アイツが、コイツが、と色々目にするし
そのどれもが正解であり不正解なのがこのドラマなのかなと感じる。
この、誰でも被害者にも加害者にも成り得る境界線の不確かな様子を描くのが
とてもうまいドラマに感じた。

人によっては「楽しい」反対に「怖い」
「もっと見たい」反対に「見てられない」
その意見が本当に様々で感想まで読むのが楽しい。

私の感想、というと
・ドニーとマーサ、どちらも第三者として見れば
ありえない行動も、どこか共感してしまうから見ていてツライ

・ドニーに近寄ったあのプロデューサーが一番キモイし嫌いだし怖い

・一番は”依存”の怖さ
誰かに依存。薬に依存。お酒に依存。
様々な依存症があるし、
このドラマにいたっては、依存されることに依存していた。
でも誰でもみんな何かに依存しているのかも…とも思う。

・このドラマの唯一の救いが、
両親に理解があって優しい。ということに感じた。
それでも難しいのが、良い両親だから、良い子にならないといけない、という呪いにも感じてしまった。

・人間の内側の複雑さを表現するのがうまい。
話の構成や役者の演技、あのヘンテコだけど怖く感じるメールの数々がうまい。
最終話の終わり方と、実話ベースという驚き…が更に盛り上げてる
私の想いはとにかくドニーとマーサに心の平安が訪れますように。

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🌟🌟🌟⁡
⁡▶私のトナカイちゃん
リミテッドシリーズ全7話

📺NETFLIX配信
📺イギリス製作
📺2024年4月11日配信開始
📺製作総指揮、脚本、主演はリチャード・ガッドで
彼の実体験に基づいたドラマ

あらすじ
主人公は、売れないコメディアンのドニー
彼はコメディだけでは食べていけないのでパブで働く。
そこに客としてやってきたマーサ。
ドニーとマーサ。
2人の奇妙な関係が始まる…。
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