『ハードナッツ』『スリル』『ピュア』に続く、蒔田脚本×NHK×売れっ子女優のミステリー第四弾にして最新作かつ最高傑作!!
一話完結物の大まかなフォーマットは前作までと同じですが、今回は永井博によるキービジュアルや流線形×一十三十一による劇伴などアーバンなコンセプトがこれまで以上にドラマに華やかさを出していて良かった。
前作から続投の浜辺美波の演技もより洗練されていたし、岡田将生の捲し立てるようなセリフの言い回しなど見事。
そして前作まで刑事モノということもあってかわりとカチッとした感じでなんとも味気ない雰囲気でしたが、本作は衣装がオシャレ!前述したアーバンさをルックからも出していてディテールも抜かりないなと思いました。
全体的にコメディテイストで進むものの、ストーリー自体は事件解決で一件落着といかない苦い結末を向かえるものが多いのもいいバランス。
特にトリッキーな展開で見せていく第6話は本作のトップエピソードかと。ある悲劇的なクライマックスと、その背後で流れる一見ミスマッチに思える一十三十一の楽曲がなんとも言えない後味を残すものになっていました。
もう新しいものやるより、これで普通にシーズン2やSP版作ってほしい。
