パピヨン

春に散るのパピヨンのレビュー・感想・評価

春に散る(2023年製作の映画)
4.0
瀬々敬久監督作品では、「ラーゲリより愛を込めて」「護られなかった者たちへ」「アントキノイノチ」が好きです。横浜流星の出演作では、「ヴィレッジ」「流浪の月」が好きです。
そして日本のボクシング映画では、「ケイコ目を澄ませて」「BLUE/ブルー」「あゝ、荒野」「百円の恋」「キッズ·リターン」「どついたるねん」が好きです。
不公平な判定に嫌気がさし、渡米してから40年振りに帰国した元ボクサー広岡仁一(佐藤浩市)と、同じ経験をし折れ掛けていた原石の様なボクサー黒木翔吾(横浜流星)。そんな二人が交わった時一つの目標が生まれ、人生の終末を迎えた初老の男と人生の岐路を求めた青年が、互いにぶつかり合うことで光を浴びることになるのです。
出演者にはボクシングの経験者が多数集められていて、立派なファイトシーンが撮られています。佐藤浩市·片岡鶴太郎·哀川翔のシニア組と、横浜流星·窪田正孝·坂東龍汰の若手組のシンクロがとても素敵で、また日本のボクシング映画に星が一つ加わりました。面白い人間ドラマに満足です。
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