3時間という長さを感じない。
カラヤン、ピアフ、グレン・ミラー楽団、ベジャールのバレエは超有名で知ってはいたが、旧ソ連のダンサー、ヌレエフは恥ずかしながら知らなかった。サラはカーペンターズのカレンをモデルにしている。
カラヤンのアメリカ演奏のエピソードは本当の話しなのかな?
中でも順風満帆に見えてたサラ一家。運命は等分に分け与えられる。
『親の運命を、子がトレースする』
説明的な言葉がほとんどなく音楽と舞踊でストーリーが進んで行く。
人生には四季のように春、夏、秋、冬がある。冬の時期は長く暗いが、きっとまた明るい季節がやってくる。少なくともそう信じて…。
チャリティーショウで皆が一堂に会する。辻褄がピタリと合った。
ラストのボレロが素晴らしかった!!
ジョルジュ・ドンのハガネのようにしなる身体。上半身をいくら動かしても下半身はビクともしない。足首の柔らかさ。人間の身体はあんなにも柔らかいのか。
冒頭とラストにボレロの旋律が流れる。最初は聞こえないくらい小さな音で。それが段々大きくなりクライマックスへ。
こう書くとストーリーと音楽・踊りが連動してると気づく。
この出だしの音が聴こえてくると、もう映像から目が離せなくなる。その後ずっと頭の中で出だしの旋律が流れ続けるから不思議だ。
にしても、ニコール・ガルシアの旦那さん(どうやら息子も)全て同じ俳優だったので、かえって分かりづらかった。病院のシーンも、あれは…。
あと、サラとラストにデュエットしてたパーマ頭のフランス人は結局誰だったの?私はこの人がニコール・ガルシアの息子かと思ってたよ。違うよね?
『男と女』のルルーシュ監督がこんな大作を作ってたとは!
音楽、舞踊は国境を超えますな。はい。
2024.5/4、5