アキラナウェイ

ロスト・フライトのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

ロスト・フライト(2022年製作の映画)
3.5
「300 <スリーハンドレッド>」主演でその見事な肉体美と共に一気に知名度を上げたジェラルド・バトラーは当時42歳。2020年公開の「グリーンランド ―地球最後の2日間―」の頃で51歳。これ、確実にリーアム・ニーソン化して、老体に鞭打ってアクションし続ける路線じゃない?今年55歳だし。

4万フィートの上空から不時着したのは、世界最悪の島だった—— 。

今回のジェラルド・バトラーはパイロット役だよん。

悪天候の中、落雷でコントロールを失ったブレイザー119便は、奇跡的にフィリピンのホロ島に不時着した。トランス機長(ジェラルド・バトラー)を含む乗客17名が降り立ったのは、凶暴な反政府ゲリラが支配する世界最悪の無法地帯。武装集団に拉致されてしまった乗客を救う為、トランス機長は、移送中の犯罪者ガスパール(マイク・コルター)と手を組む事に—— 。

航空パニックと脱出サバイバルアクションの両方を楽しめる一石二鳥ムービー。

それにしても、落雷一発で乗客全員の携帯が全滅するというのは、あまりにも都合が良過ぎる気がする。電源を落としていても落雷の影響は受けるんだろうか…?

え?この島ヤバない?
アイツらヤバない?
と乗客達が気付き始める中盤以降からが面白い。

乗客達を無事に逃がす為に1人囮になる機長!!あんた、偉いよ!!自分だって帰りを待っている娘に会いたいのに!!

機長とガスパールとのバディものとしても楽しめるかと思いきや、この2人の仲がそこまで深まらないのが些か残念。

島からの脱出間際、救助に来た傭兵チームが持っていた大金に目が眩み、ガスパールはトンズラ。

…おい!!

その後の機長とガスパールの再会まで描けていたら最高なバディムービーになるのに。勿体ない。しかもあの大金は何なのかも意味不明。色々と説明は不足気味。

傭兵チームの1人が車の装甲をも貫通して撃たれた奴が軽くふっ飛ぶぐらいの威力の銃火器を使用していたんだけど、ミリタリーマニアの方、あの銃が何なのか教えて欲しい。

アジア系の副機長とCAさん、どこかで見かけた顔だと思ったら、それぞれ実写版「ムーラン」のイケメン、ヨソン・アンと、「ジュラシック・ワールド」シリーズのジア役ダニエラ・ピネダだった。

フィリピンのホロ島はヤバいって事を知るだけでも収穫。