モササウルス

クイーン・オブ・ダイヤモンドのモササウルスのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

昼には高齢男性の介護を夜にはカジノのディーラーとして働くニナメンケスの妹ティンカメンケス演じる女性が主人公の話。
ラスベガスの静かなオアシスと夜の喧騒が交互に映し出されていき、空虚な空間が彼女を順応させようとする。特に、主人公が永遠とポーカーを仕切る映像は背景に流れるスロットマシンの空しい電子音の中でお互いに無言の客とディーラーが作業を続けている様子を淡々と映し出して行くのだがこれが15分くらい続く凄まじい映像になっている…
最後の結婚式ではとうとうカメラは主人公を見つけられなくなる。
こういう作品を見ると映画って素晴らしいなぁと思うし、インディーズの素晴らしい作品たちが日本に入ってこない現状に悲しみを感じる。