くり

バジーノイズのくりのネタバレレビュー・内容・結末

バジーノイズ(2023年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

・とにかく青にこだわりを持たせた映画だった。
服を青系で統一し、海を用いたり映像に青白いフィルターをかけたり、と。
登場人物たちも未熟で青い果実のように描かれていた。
清澄を取り巻く三人が青信号で一斉に歩き出す描写を入れたのも青の強調の一助となっていたように思う。

・清澄の創り出す音楽の素晴らしいこと。でもインディーズでやってあんなとんとん拍子に上手くいく例なんてあんまないだろうからそこだけ急に現実離れしたような感じで違和感があった。もう一苦労くらいあってもよかったのでは?

・拓実演じる清澄の心情の変化が個人的には悲しかった。
音楽だけと向き合う孤高の横顔が儚くもあり悲しくもあり、何よりかっこいいと思ったから。

・潮は最初から最後まで一貫してキャラとしてすごく苦手だった。冒頭の窓ガラスを割るシーンもよく分からなかったし、行動原理も不明。現代文で説明せよって言われたら論理として説明はできるけど、共感が全くできないって感じのキャラクター性。
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