Renz

雪山の絆のRenzのレビュー・感想・評価

雪山の絆(2023年製作の映画)
4.0
※少し内容に触れます(一応)。

この手の映画は苦手だったりします。その理由は発狂する人がいたり、喧嘩したり、足手まとい行為をする人がいたりと、ドラマチックにしたいばかりに過剰に描きがちなところ。
そっちの方が好きな人も多いとは思うけど。

だけど本作は違って、皆協力的で助け合います。タイトルどおり、絆の映画です。
同じラグビーチームのメンバーや関係者で構成されていて、同年代が多いのもその理由かもしれない。あんな雪山のど真ん中で事故の上に遭難したら、助け合わなきゃ生きていけないよね。

辛い事が起こっている映画なのに、鑑賞後は何か爽やかにも感じて清々しい気持ちになりました。
良い映画だなあ。

実際は助かった後に人肉を食べたことをとやかく言われることになるのだけど、そういう事後の話をオミットしたのは良かった。
じゃないと嫌な気持ちで終わってしまうし、映画の趣旨も変わってくる。
なによりこれ以上辛い目に遭わせてどうすんのよと思うよほんと。

事故が起こるまでが早いのも良いし、事故時のシーンは臨場感があるのも良い。
だからこそ、ひとつ残念なのは本作がネトフリ作品ってこと。

やっぱり劇場で観たかったなあ。
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