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ボブ・マーリー:ONE LOVEのRenzのレビュー・感想・評価

ボブ・マーリー:ONE LOVE(2024年製作の映画)
3.6
内容に触れます。というか実在の人物の話にネタバレも何もないとも思うけども。

レゲエという音楽を通っていなくても、何となくの曲の雰囲気とボブ・マーリーというレジェンドミュージシャンの名はご存知の人は多いと思います。
私もレゲエの曲調とボブ・マーリーの名前ぐらいしか知らない状態での鑑賞です。

二大政党の対立により混迷するジャマイカ。
争いよりも音楽で平和をと、無料コンサートを企画したボブ・マーリーだったが、銃撃されてしまい国外に避難することになります。
その彼がまたジャマイカに戻りコンサートを開くまでを、過去の回想を交えながら心情の動きを描いた映画です。

つまりはマーリーの人生の一部分の映画なので、初心者向きとは言えない作品かもしれません。初心者である私が思ったんだからね。仕方ないね。
彼の大事な部分であるラスタファリ運動についても説明なし。何となくは分かるけど。

有名人でメッセージ性のあるコンサートを企画していたとはいえ、いちミュージシャンが命を狙われるほど、当時のジャマイカが混迷していたのを知れたのは良かったです。

ボブ・マーリー役はシークレット・インベージョンのヴィラン、妻のリタはマリア・ランボーという強そう💪な夫婦です。
二人とも常に余裕感を漂わせててとても強そう。マッチョってわけじゃないけど精神的に強そう。折れなさそう。

とくにリタ役のラシャーナ・リンチは007のノーミのときに思ったんだけど、常に余裕そうに敵を倒すのでどことなくウェズリー・スナイプス感がある。女性版ブレイドとかあったらハマりそう😎。

話がズレたけど💦マーリー役のキングズリー・ベン=アディルは正直マーリーには似てないんだけど、ギターを弾いたり歌っている姿は自然で様になっており、素晴らしい演技でした。
制作に妻のリタ・マーリーや息子たち家族が携わっていて、特に息子のジギー・マーリーとキングズリーは知り合いだったということで家族の太鼓判を得ているわけだし凄いよねそりゃ。

曲もふんだんに流れて良かったんだけど、ひとつ残念なことが…。
最後にコンサートシーンは必要でしょ!
せっかくの帰国、凱旋コンサートともいえるコンサートをクライマックスにしないでどうする!!

まあレゲエという曲の性質上、ロックミュージックのように最高潮で盛り上がるタイプではないのは分かるんだけどね。
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