第一印象は「お洒落な映画」
最初のオープニングや、所々で映される綺麗な景色、それに音楽がとてもお洒落だな、と感じました。
それからやっぱり本作で描かれるステレオタイプや差別、白人の免罪符に対する風刺が面白い!
モンクが書いたF●CKに対する白人の異様なまでの好意的な反応や制作映画のシーンに対する監督の反応などがなんとも言えず可笑しくて声に出して笑ってしまいました。
でも笑ってばかりもいられず、現実として警察の過剰なまでの対応によって黒人が命を落とす事件も後をたたず、本作のテーマは実際に根深い問題であることは間違いないですよね。
最後に、本作はアカデミー賞脚色賞を受賞しており、その他多数の部門にノミネートされていましたが、もしこの作品自体が映画の中のF●CK同様に監督として「こんな作品を作りたくはないけど、世の中が求めてるのはこういう作品なんだろ?」って思って作った作品だとしたら?って考えたら思わずニヤニヤしてしまいました。