黒人の自虐的なブラックジョークを嫌う
小説家のモンクは、黒人という枠に囚われない自身の文学的な作品が世間から全く評価されずフラストレーションを募らせる。
ある日ヤケクソになって半ば冗談で書いたいかにも"黒人らしい"小説が出版社の目に留まり、瞬く間にベストセラーとなっていく。望まない形で陽の目を浴びることになったモンクの葛藤を通して、社会や出版業界を風刺的に描いたコメディドラマ。
あまり前情報なしに鑑賞したので、もっとシリアスな話かと思ったけど、思った以上にくすっと笑える部分が多くて面白かった。
もちろん、題材的には現代社会のコアなところを取り上げていて、人種の問題だけでなく、親の介護だったりジェンダー、離婚、、いろいろな問題が絡み合っていていろんなことを考えさせられる。
とにかくクライマックスは秀逸！おお、キレイに畳んでいくなあと思っていたらまさかの展開！いろいろ考察したくなるようなラストで最高でした。
