真世紀

ムービー・エンペラーの真世紀のレビュー・感想・評価

ムービー・エンペラー(2023年製作の映画)
4.0
東京国際映画祭、今年の三本目。邦題、「亜州影帝」といわれたチョウ・ユンファをついつい思い浮かべますな。

というわけで本日は一本目「白日の下」に続いてと個人的に香港映画二本立て。アンディ・ラウ主演「ムービー・エンペラー」、演じるのは自らを思わせる映画スター、ラウ。主演賞とは無縁なのがキャリアの心残り。

賞を取るために自らスポンサー獲得にも動き、国際映画祭受けする中国の農民を演じる映画に取り組むことに。クランクイン後、監督からボトルに浸ける漢方薬にたとえられ、「袋に保護されて本来の自分を出しきれていない」と評されて発奮。役作りに農村体験を志願し、村へ乗り込んだり、落馬シーンもスタントを使わずに自らこなしてみせたりと熱意をみせるが。その熱意からの行為が映画撮影が進むうちに次々とトラブルを呼び込んでいく。

冒頭、レッドカーペットが敷設される会場での表彰式、主演男優賞にノミネートされているラウ。会場内で候補者の顔写真入りのタペストリー、ジャッキーのを端に動かして自分を五人の真ん中にしたりと端から笑わせてくれます。

スターゆえ、家庭環境では極秘結婚、そして極秘離婚したばかり。ちょっといい感じになった女性の部屋を訪れても盗撮などを過剰警戒。それでもトラブルは続き。

炎上など現代のトピックも扱いながら、嘔吐シーンに、なんか「往年の香港映画観ている感」を覚えたりも(爆)。

スクリーン、大画面でアンディ・ラウ観るのは久々で、嬉しかったのでした。
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