しろくま

エリン・ブロコビッチのしろくまのレビュー・感想・評価

エリン・ブロコビッチ(2000年製作の映画)
3.8
《不動産関係の書類で分からないことがあるの》
〝ちょっと教えてもらえる?どうして不動産のファイルに健康診断書や血液検査書が添付されているの?〟〝何日ここで働いているの?もういい加減仕事に慣れてよ〟

弁護士事務所でファイルの整理を任されたエリン・ブロコビッチ(ジュリア・ロバーツ)だったが、気になることがあると、そのままにできない性分で…。訪れた先で、話を聞いていると更に分からないことが増えて、腑に落ちないことを調べていくうちに明らかとなっていく驚愕の事実。そのことを報告しようと事務所に戻ったら、自分のデスクが無くなっていてクビになっていたって… 。なんてこった。

貯金も底をつきかけた無職の崖っぷちシングルマザーをジュリア・ロバーツが好演。〝ノッティングヒルの恋人〟での等身大の女優役もいいけど、本作や〝プリティ・ウーマン〟のようなちょっと下品で学歴もないけど、前向きに頑張る女性役が彼女にはぴったりだね。

大企業の隠蔽体質に真っ向から挑む奮闘記って感じだけど、自分の出世や金儲けのためではなく、地域住民の困り感に寄り添って何とかしてあげたいっていう思いに溢れているところがいいね。彼女の熱意が地域住民に伝わり、少しずつ心を開いて話をしてくれる人も増えていくけど、訴訟に持ち込むにはまだまだ問題は山積みだし、大企業が関与しているという決定的な証拠も見つからない。どうするエリン・ブロコビッチ。逆転満塁ホームランのような秘策はあるのか?

本作と似たような作品で、高圧線の電磁波による健康被害を題材にした映画やドラマがあったように思うけど、それってなんだっけ?

視聴メモ:2023.11.13/171/図書館DVD
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