しろくま

風と樹と空とのしろくまのレビュー・感想・評価

風と樹と空と(1964年製作の映画)
3.5
《みんな元気でやるべよな》
〝月に一度は必ず会うべえ〟〝ばあやさん来てねえのか?〟〝あれでねえか?〟〝あれがばあやか?素敵な人でねえの〟〝うんだ。大学生の息子がいるって言ってたもの。きっとあれだ〟

クラスメートの手塚新二郎(浜田光夫)、高柳武雄(和田浩治)らと共に東北地方から集団就職で東京にやって来た沢田多喜子(吉永小百合)。彼女は、安川家のお手伝いさんとして働き始め、周りの人や同郷の人たちに支えられながら明るく生きていく爽やか系のホームドラマ。

芝生の庭のある広いお屋敷の安川家。パパさんは運転手付きの車で通勤しているので、かなりの役職だと思うけど、決して金持ちぶったりすることなく、家族みんな優しい人たちばかりで…。パパさんとママさんはことあるごとにお小遣いをくれるし、大学生の三郎(川地民夫)はカッコよくて恋が始まる予感もするのだけど…。

予想をしていたのと違う終わり方で、あれって感じになったけど、これが自然な流れなのかもね。月に一回会おうって約束をしても、それぞれ仕事が忙しくなったり恋人ができたりして疎遠になっていくと思うけど、何かあった時に同郷の仲間がきっと力になってくれる、支えてあげる、そんな関係が続いたらいいね。

視聴メモ:2024.02.11/020/楽天チャンネル
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