しろくま

きな子〜見習い警察犬の物語〜のしろくまのレビュー・感想・評価

3.2
《昔うちにエルフって名前の犬がおったん》
〝きな子と同じラブラドールで毛の色も一緒や。エルフも子どもの頃体が弱かったけど大きくなって警察犬になったんで。大丈夫やきな子も。元気になって一緒に遊ぼうな〟

警察犬って、人のおよそ6000倍の嗅覚を使って行方不明になった人の捜索や犯人逮捕などで活躍する臭いの捜査官で、人には聞こえない高い音にも敏感。本作は、そんな警察犬になるための訓練に励む〝きな子〟と訓練士・望月杏子(夏帆)のお話なんだけど…。

頭から着地してひっくり返るようなドジっぷりが話題になって〝ズッコケ見習い警察犬〟の愛称で人気を集めたワンちゃんの実話で、公開当時2010年8月は、警察犬の試験に落ち続けている最中だったから、映画のラストは曖昧な終わり方になっていて…。

だから、この映画を観た人の多くは、連敗を続けていることが話題となり人気者になった競馬馬の〝ハルウララ〟と同じように思っている人もいるかもしれないけど、実は〝きな子〟はその後11月に好成績を収め、翌年に正式に警察犬として採用された頑張り屋さん。

公開がもう少し遅ければ、警察犬として活躍している実際の〝きな子〟の写真や映像をエンドロールで観ることができたのに。その部分だけを後に編集して加えて完全版を作るっていう発想があれば、多くの人に〝きな子〟のように頑張り続ければ夢をかなえることができるというメッセージを伝えることもできたのにね。

視聴メモ:2024.03.27/036/図書館🅼DVD
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