CHEBUNBUN

ストロンボリ/神の土地のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

ストロンボリ/神の土地(1949年製作の映画)
4.0
【結婚は地獄】
ロベルト・ロッセリーニは火山に荒涼とした人の心を託す。女は結婚し、男に連れられて火山島にやってくる。想像と異なる荒廃具合に狼狽し、引き返そうと懇願するが、彼女をモノ扱いしている彼は聞く耳をもたない。

投げやりになりながら島で暮らし始めるのだが、村社会なので監視の目が厳しく、タコを使って語り掛けてくる男と親密になろうものなら鋭い眼光を突き付けられるのである。

ひたすら冷遇される様子が火山島の過酷さと交差する。それが終盤になっていくとマグロ漁のスペクタクルと火山の噴火に託されていく。空間の映画として興味深いものがあった。
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