しろくま

最強のふたりのしろくまのレビュー・感想・評価

最強のふたり(2011年製作の映画)
4.0
《さあ朝だよ。起きて》
ドリスが慣れた手つきでマッサージ。〝さてと洗車しよう〟フィリップを抱き上げて浴室へ。〝最後の仕上げだ〟髪を洗って丁寧に梳かす。着替えの介助をして、フィリップを抱えて踊り出す。

不運な事故で頚椎を損傷し、日常生活のほとんどを介護に頼る大富豪のフィリップ。周囲の同情的な態度にうんざりしていたある日、新たな介護人募集の面接で青年・ドリスと出会う。ドリスの投げやりで不真面目な態度に、フィリップは興味を抱き…。

これまでの介護人と違って、仕事は雑な上におふざけが過ぎるドリス。可哀そうだからという気持ちからではなく、友達に接しているような感じで〝エンジョイしようぜ〟ってところがいいね。ドリスにいじられて〝やめろよ〟って言いながらも、あんまり嫌がっているような感じがしないフィリップ。ああ見えてかまってちゃんかも。

性格がまったく異なる二人が、正反対ゆえにぶつかり合いながらも、次第に強い友情を育んでいく話って昨日観た〝グリーンブック〟と一緒。人種差別問題も障がい者を取り巻く問題もどちらも深刻なテーマではあるが、決して目をそらさずに真剣に向き合いながらも笑いを忘れないところも一緒。実話ベースっていうところもね。どちらもお勧めの作品。

視聴メモ:2023.10.20/159/図書館🅼DVD
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