このレビューはネタバレを含みます
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高校生の頃に宮本輝先生の原作『避暑地の猫』のドラマを見て、原作本も読み、その勢いでこの『幻の光』も読んでいた。実に35年は経っているものの話の骨子は忘れていなかったのが救い。若さの記憶力よ…。
祖母…
是枝監督初長編作品。全体的に画が暗い印象。江角マキコさん演じる主人公が、遺書も残さず鉄道事故で亡くなってしまった夫の幻を追い続けてしまう姿が痛々しかった。
その後再婚し、嫁いだ先は能登。美しい日本海…
ゆみ子が12歳の時、祖母が失踪した。それ以来、トラウマとなってゆみ子を苦しめていた。25歳で郁夫と結婚し、息子ができるが、郁夫は自転車の鍵だけを残して列車に飛び込み、命を絶った。5年後、ゆみ子は日本…
>>続きを読む原作があり、脚本も本人ではないが、その後の諸作品で描かれ続けることとなる、もう二度と絶対に直接声を聴けない他者である死者との対話、最も親しかったはずの人のわからなさという主題。偶然だろうが、深掘りは…
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