ぶみ

ソウ2のぶみのレビュー・感想・評価

ソウ2(2005年製作の映画)
3.5
OH YES , THERE WILL BE BLOOD.

ダーレン・リン・バウズマン監督、ドニー・ウォールバーグ、トビン・ベル等の共演によるスリラーで、『ソウ』シリーズの二作目。
猟奇殺人鬼により謎の館に閉じ込められた八人の男女等の姿を描く。
連続猟奇殺人犯「ジグソウ」をベル、ジグソウ事件を追う刑事をウォールバーグが演じているほか、ディナ・メイヤー、ショウニー・スミスが前作から引き続き登場。
物語は、洋館に閉じ込められた八人が、ジグソウが仕掛けたゲームに臨む様と、その様子をジグソウとともにジグソウのアトリエで刑事等がディスプレイの映像として眺めるという二つのシチュエーションが同時に進んでいくスタイルで展開、特に洋館の八人が挑むのは、まさに命を賭けた脱出ゲームとなっており、ジャンルものとして間違いないクオリティを誇っている。
とりわけ注射器がキーアイテムとなるシーンが中盤にあるのだが、ここの描写たるや思わず目を背けたくなってしまうもので、かなりのトラウマ級。
そんな洋館と、刑事による捜査がどのように結びついていくかが最大の鍵であり、サスペンスとしても充分楽しめるものとなっている。
そして、その刑事がどこかで見たような顔だなと思っていたら、マーク・ウォールバーグの兄であるドニー・ウォールバーグだったのには合点がいった次第。
流石に前作となる一作目と比較してしまうとインパクトは弱いものの、グロさはそのままに脱出スリラーとしてブラッシュアップされており、単体で観ても十分面白い仕上がりであるとともに、前述の注射器のシーンは撮影中に誤って本当に刺さっていやしないか心配になった一作。

生きるために血を流すか、それとも、死ぬか。
ぶみ

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