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ローラのchaooonのレビュー・感想・評価

ローラ(1981年製作の映画)
3.7
ハインリヒ・マン原作をスタンバーグ監督が映画化した『嘆きの天使』を、鬼才ライナー・ヴェルナー・ファスビンダーがリメイクした異色のメロドラマ💖

こちらは1人のヒロインに戦後ドイツを重ねあわせてたファスビンダー渾身の3部作『西ドイツ三部作』の②作目でもある作品🎞️
観る順番バラバラになってしまったけど、これにて3部作制覇🙌

レンタルにも去年のリバイバル上映にもなってない作品だったけど、アマプラの「インディーズ・フィルム」チャンネルでついに観れた🙌✨
ちょうど無料体験中に新着追加されたから運良かったわ😋

経済復興中の西ドイツを舞台に、生真面目役人と娼婦の恋を描く。
第二次大戦から10年経過し経済復興のただ中にある西ドイツ🇩🇪
ある地方都市の新任の建設局長の生真面目なフォン・ボームと娼婦ローラ、愛人である建設会社を経営するシュッケルト、開発が進む小さな街で利害と恋愛の三角関係を描く❤️💔

『嘆きの天使』のリメイクと知らずに観てしまったので、オリジナル未見の状態で観てしまったけど、なかなかファスビンダー節の効いた作品ではあった。
資本主義に魂売るみたいな風刺なんでしょうか。
特に結末の描き方が人生のエグ味があってなんとも言えない終わり方😇
照明や色使いもらしさが出ててカッコよかった❤️

役人の素性を隠した娼婦の恋というとちょっと『スイートチャリティ』ぽさもあったかな。
あんなカラッとした明るさはなくて、じめっとしてたけど😇

全体的にそんなに印象に残る映画ではなかったのだけど、フォン・ボームにバレてしまった時のローラの何かが弾け飛んでしまったような、少し狂気がかった歌い上げや露わになる身体とか、それ全てがショーのようで、このシーンだけ異常に好き🤤

とりあえず『嘆きの天使』は早めに観なきゃ!
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