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マージナル=ジャカルタ・パンク 2014年春版のpunxのレビュー・感想・評価

5.0
視聴したのは2015年版。SLANGのKoさんが勧めていたのをきっかけに、KLUB COUNTER ACTIONのオンライン上映で購入。
パンクスは生き方だと改めて思わせてくれるドキュメンタリーでした。魂を震わせる音楽の力は、アーティストのattitudeがそこにあるかどうかだなと。
インドネシアではストリートチルドレンが生きるためにパンクスになる。マージナルはタリンマビという共同生活の場を運営し、そうした子どもたちが生きていける場を作っている。そして、そこを卒業した青年たちは自分たちでそうした場を作っていく。
そうした地べたの生活を歌っているからこその力強さを感じた。実際に彼らの楽曲を子どもたちがバスの中などでウクレレで演奏して歌い、チップをもらって生活する場面もあった。
メーデーのデモの参加者も数十万人というすごい数で、さらにその先頭でマージナルが歌う場面は感動的。
実際の社会運動と文化が切り離されていなくて、パンクスとして表現することと、メーデーに参加することが一体になっていることがすごいと思ったし、本来はそうあるべきだなとも思った。
これはこの前観た映画「白い暴動」でも同じことを思ったが、社会運動と文化と政治は本来は密接に関係しているのに、日本ではそれらが切り離されているのを非常に残念に思う。
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