美しく、静謐で雄大。
土曜夜。ちょっと心が下向きな自分を感じていて、
台風の気圧の変化なのか、仕事で最近細かなストレスを断続的に受けているせいなのか、
ホルモン周期なのかよくわからないけれど、
美しくて、静かで、日常から離れた遠大な、些細な日常や人間関係とは少し離れた話が無性に観たかった。
ぴったりだった。
突然地球に降り立った12個の巨大な宇宙からの飛来物。
知的生命体との意思疎通の為に呼ばれた言語学者ルイーズ。
意思疎通の綿密な過程。言語学には詳しくないので、新しい世界が開けた感じだった。
相棒の学者イアン（ジェレミー・レナー）との出会い。
感情的になるでもなく、しかしきっぱりと、強面であろう軍人に方針を理知的に述べていくルイーズ。
時折挟まれる母としてのルイーズ。悲しい記憶。
完全にミスリードされた。
エイミー・アダムズが良い。
雰囲気は「コンタクト」のジョディ・フォスターのように静かなストイックさもあるが、
絶世の美女というよりはどこか現実感というか、母としての佇まいがリアルな感じがすごく良かった。
いや、もちろん美しいのだけれど。
ジュリー&ジュリアの時とは雰囲気が全く違ってびっくり。
全てを知っていてもその選択をする、ということ。
「もし一つの人生を全て知っているとしたら、それを変えようとする？」
「どうだろう。もっと自分の気持ちを伝えようとするかな。」
なんて優しい返事なのだろう。
その関連の感想をネタバレでコメント欄に。
DUNEでも感じたが、映像が美しい。
もしかしたら、ドゥニ監督の映像が、私は好きかもしれない。
次はぜひブレードランナー2049が観たい。
WKWの２０４６も観たいので、なんとなく数字が似ているな♪
