しろくま

何者のしろくまのレビュー・感想・評価

何者(2016年製作の映画)
3.3
《ここ就活対策本部にしよう》
〝就活という荒波にお互い立ち向かっていきましょう〟〝いろんな業界に興味がある人がいた方が情報収集できるしね〟〝ラッキー。なんかこれでやっと本腰入れて就活始められるかも〟

就職活動中の男女の群像劇なんだけど、みんな個性強め。主人公の拓人(佐藤健)は冷静分析系男子。同居人の光太郎(菅田将暉)は天真爛漫系男子。光太郎の彼女の瑞月(有村架純)は地味素直系女子。拓人と同じマンションに住む理香(二階堂ふみ)は意識高い系女子。理香の同棲相手の隆良(岡田将生)は空想クリエイター系男子。そして拓人が慕っているサワ先輩(山田孝之)は研究熱心な理系男子というタイプが違う6人の就活あるあるで、就活対策本部となった理香の部屋で繰り広げられる爽やか青春映画だと思ったら大間違い。夢を抱いて試験や面接に臨むも、内定がなかなかもらえずに、人としての価値まで否定されたような感じで、ひたすら重く暗い。

そんな中、内定通知を貰う者も出てきて、勝ち組と負け組に分かれる人生の明暗。そして、焦りといら立ちのはけ口が、まさかの…。これってホラー?

あんな短時間の試験や面接で、その人の良さなんて見抜ける訳ないって思って観ていたら、DVDの付録の〝何者たちの就活戦線〟で、なぜ内定がもらえたのか、もらえなかったのかを徹底解説。わずかな時間でもしっかり人物を見抜いていることが分かる納得の特典映像。本編だけではモヤっとしていたけど、答え合わせを聞くと腑に落ちる就活選考。DVDを借りて特典映像も是非観てほしいな。

視聴メモ:2023.07.28/108/図書館🅼DVD
しろくま

しろくま