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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘いのmayumayuのレビュー・感想・評価

4.4
「23年間本当の独立ではなかった。」
「人間はずっと戦争をしているのに、まだ殺し合いで物事を決定しようとしている。」

2013-2014のウクライナでの市民と政府の衝突。ヤヌーコヴィチ大統領がロシアに亡命するまで。
本物の暴動、暴力。人が撃たれて亡くなる。倒れているのに執拗に殴打される。血が流れる。
目を背けたくなるけれど、背けないで見る。救護所で、蘇生の最中にもどんどんけが人が運び込まれ、蘇生を中止して新たな患者に向かわねばならない辛さも。

市民は諦めない。政治家にごまかされない。市民側の視点に立ったドキュメンタリー。
現在の状況に繋がっている遠くない過去をまざまざと突きつけられる。現在のウクライナでの戦争の事情が良くわかった。

インタビューに答える2015年の老若男女。この時学生だった人たちは30代前後になっているだろう。家庭を持ち、子供がいる人も多いだろう。
皆、今どうしているだろうか。どうしているだろうか。

ネットフリックスで見られるので、ぜひ見て頂きたい。一方の視点からのみである事は頭に置くべきだが、それでも圧巻。
ともちろさん、ありがとうございます。
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