真世紀

喧嘩番長の真世紀のレビュー・感想・評価

喧嘩番長(2008年製作の映画)
3.6
トップに出てくるロゴがあのつまらない作品ばかりのジョリー・ロジャーだったりと正直、期待値ゼロだったが案外、今年(2009年)観た中で最大の拾い物の映画。

私鉄極東線沿線制覇に乗り出した黒真連合。次々と沿線の高校が侵攻されるなか、極東高番長田中ヤスオら三校の番長が同盟を結び、連合に対抗する。

主役・若月徹(昔、族をやってたが血液型がRhマイナスでケンカ厳禁だったという話が笑える)自体がたとえ男の勲章・嶋大助が脇を固めても迫力、スター性も故・我王銀次の六割ほど。さらに小栗らによるクローズに比べればキャストの知名度、集団戦の人数すらも優にダブルスコア以上の大差で水をあけられる低予算作品。

が、X-MENのサイクロプスのオプティック・ブラストまがいに炸裂し、相手に鼻血を吹かせたり、トマトを四散させたりするメンチビームやら、ケレンはケレンで効かせつつ、不良ものの王道をブルースハープ響く中、しっかと見せる!なぜか観るこちらにもよき形の大衆娯楽パターンが響き、二度三度涙腺がじわりとくる。繰り返すが期待値上回るいい作品だったわ。
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