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こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話のmayumayuのレビュー・感想・評価

3.8
娘が見だしたのを横から見ていたはずが、私の方がしっかり見てしまいました。

最初はイヤなおっさんかと思いきや、なぜそんな鹿野さんの周りに人がいるのかがわかる作りになっていたと思う。大泉洋が言いたいこと言って生きているようで繊細なところもある主人公をすごくいい感じに演じていた。
障害者の暮らし。綺麗事ばかりじゃない。健常者の暮らしも綺麗事ばかりじゃない。
でも、結構捨てたもんでもなくって、真剣に思いあったり行動したり、もしかしたら変わっていったり成長したりもできるんだよ。


大泉洋だけではなく、高畑充希も三浦春馬も、ずるさや悪意も内に抱えるけど心からの優しさも沢山ある、人間、を演じていたと思う。

実際にボランティアに関わった人などの感想で、鹿野さんの接し方がセクハラやパワハラや矛盾なのではと言う声もいくつか見ましたが、これは障害者の自立生活をこのように作っていくべきだという映画、というよりは、強烈なキャラクターの鹿野さんのお話、という側面が強いのかなー、と。個人的には思いました。

泣き笑いしながら乾杯するところ、泣いちゃったよ、三浦春馬くん!惜しいなあ、ほんとに。また娘がちらちら振り返ってきましたよ。私の泣きどころを熟知しております。
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