ちびねこ

ヒキタさん! ご懐妊ですよのちびねこのレビュー・感想・評価

3.5
結婚当初は子供は作らない予定だったのに、いきなり妻のサチ(北川景子)から「ヒキタさんの子供に会いたい!」と言われた人気作家の夫のクニオ(松重豊)。
1年子作りに励むけどサキは妊娠しない。
仕方なく産婦人科に行って人工授精を行うんだけど、実は検査の結果 クニオの精子の運動量が低いのが原因でした。
クニオは精子の運動量を上げるためにありとあらゆる方法を試みます。
そのかいがあってサチは無事に妊娠するんだけど、喜びもつかの間、流産してしまいます。
クニオとサチは次に顕微授精を行う決心をするのですが…。

取り敢えず、松重豊がどう転んでも49歳には見えない!
普通に59歳の設定にすれば良かったんじゃないのかな?
これって実話らしいけど…。
まぁ、若くても無精子症とかもあるけど、子供を作るのにはやはり男女とも若い方がいい訳で。

ただこの夫婦、凄く仲が良くて。
クニオがひとまわり以上も歳下のサチに優しいのは分かる気がするんだけど、サチの方もクニオに対しての愛情が溢れるほど伝わってきて。
テーマは子作りに悪戦苦闘する作品なんだけど、どっちかって言うとそっちの方に感心しちゃって。

よく聞くのは不妊治療する際に、夫の方がなかなか協力してくれないという話。
若い夫と違ってその辺りは無駄に歳を取っていないというか…
いや、とにかくクニオは優しいんです。
クニオは担当編集者の俊一(濱田岳)に色々と悩みを相談するんだけど、あろうことか俊一の方には子供が次々と出来たりその辺りも面白く描かれてあります。
そもそも、こういう話って他人には言いたく無いと思うんだけど、とにかくコミカルで楽しく描かれています。

でも、たとえ子供が出来なくても、こんな素敵な理想の夫婦ならこの先 歳を取ってもずっと幸せだと思う。

北川景子の作品は、多くは無いけど観てきましたが、この作品の役が1番好きです。
彼女は綺麗過ぎて、少しツンとした感じがしてたけど、今回は本当に綺麗で優しい妻役でした。
実生活でもそんな感じなのかな?
ちびねこ

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