mayumayu

カセットテープ・ダイアリーズのmayumayuのレビュー・感想・評価

3.8
イギリスへのパキスタンからの移民の息子、ジャベドという高校生が主人公。
パキスタン移民への差別。
移民という大きな決断を昔したはずの父だが、一方で息子には封建的と言ってもいいくらいの接し方で彼の未来を決めようとする。
閉塞感のあるジャベドの生活。
彼は高校で、友人と、先生と、女の子と、そしてブルース・スプリングスティーンと出会う。そして‥

学生の頃に出会う先生って、やっぱり影響力大きいなあ。
そして、幼なじみ以外の、初めての理解しあえる仲間!!見てて嬉しくなっちゃう。青春です😆
ブルース・スプリングスティーンがたくさん流れ、歌詞がクローズアップ。
最後のスピーチはしっかり泣かされてしまいました。ジャベド‥本当にいい子なんだよなぁ、結局。
なかなか良い映画だったし、爽やかな青春物だと思うんだけど、個人的には、もう少し複雑に、色々な思いを呼び起こされた。
まず、ブルース・スプリングスティーン。彼の大ファンならもっと楽しめただろうなあ。
私は彼の曲で好きなのはストリート・オブ・フィラデルフィア。トム・ハンクスの映画の主題歌だった。それをきっかけにベスト盤を聴いたくらい。正直ちょっと泥くさい感じが少し苦手な時もあった。泥くさいのが苦手とか言うのもちょっとひけめを感じるけど‥
聴いてた当時よりはヒアリング力が増してたみたいで、歌詞もなるほどと思えたりしたけど、ファンだったらもっと楽しく見られたと思う。
あとは、パキスタン移民への差別が、やはり見ていて苦しかった。現実なんだろうけど‥
差別されながら異郷で生き抜いてきた父。父の考える処世術を息子に伝えようとしているのだろうが、息子を見ていないため、大きくすれ違ってしまう。辛いなあ。
私は今までの環境や仕事で、他国からの出身の人と個人的に親しくなる機会がなかったため、なんだか差別とかについて語るのにちょっとひけめがある。語れるほど実体験ないじゃんって自分で思ってしまうのだ。
なので、いい映画だったと思いますが、個人的にはちょっともやもやした後味が残りました。
知ってる俳優さんはヘイリー・アトウェルくらい。爽やかな登場でした😊あとはジャベドの幼なじみの男の子役の俳優さんの笑顔がキュートでしたね。
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