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Kinetta(原題)
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『Kinetta(原題)』に投稿された感想・評価

[オフシーズンのリゾート地で繰り広げられるオフビートな地獄譚] 70点

男と女とカメラマン。次の展開の指示を出すカメラマンと、それに従って演技をする男女を終始不安定に揺れ続けるカメラが一画面に収める。その指示は実に暴力的なもので、逃げる女を男が追いかけて突き飛ばしたり、女に殴られた男が女を殴り返したりという実にランティモスっぽい主題を含んでいる。明白なストーリーもない映画の中で、文字通り無意味に振るわれる女への暴力。一応殺人事件の再現Vを作っており、男は刑事、女はホテル従業員、カメラマンは近くのカメラ店店員らしい。男はBMWへの異常な執着を見せ(見栄を張ること、権力の誇示)、女は完璧な犠牲者を演じるべく傷や痣が増えていき(男への従属と代償)、その間を往来するカメラマンは男に従いつつ女に惚れていく。死んだように退屈で静かなオフシーズンのリゾート地で繰り広げられるオフビートな地獄譚である。

同時に、彼らの時間を切り抜くカメラは終始不安定にまるでドキュメンタリー映画でも観ているかのように揺れ続ける。そして、それは再現Vを撮っているときも生活しているときも同じように撮影を続ける。現実世界と虚構世界が陸続きであり、現実世界で生きることと虚構世界で演じることが等価であると言いたいのだろうか。逆に演じることのないカメラマンですら現実世界での行動がどこかぎこちなく、改めて我々と映画の間に一つの壁があることを認識させる。人生とは自分を演じることであるとしながら、どこか線を引いて達観しているような感じを覚えるのだ。流石は奇妙な波の創設者、その奇っ怪さという点において、デビュー作からバキバキにキマってる。

三人の関係性は徹頭徹尾変化しない。そしてそのまま、やがて来たるバカンスシーズンを予期させながら映画は終わってしまう。セレブレニコフも似たような映画を撮っていた気がするので確認せねばならんなと思ったのが、一番最初に出てきた感想だった。

→その作品です
キリル・セレブレニコフ『Playing the Victim』怠惰なハムレットは犠牲者か加害者か
https://note.com/knightofodessa/n/n5d3c5b015d2f
sonozy

sonozyの感想・評価

3.0
奇才ヨルゴス・ランティモスのソロ監督デビュー作。
舞台はギリシャのビーチリゾート地キネッタのシーズンオフのリゾートホテル。

メインは3人。
いずれも名前は出てこず、セリフも少ないのでしばらく何者たちなのか読み取れない。笑

ホテルの部屋に住み込みで清掃の仕事をしている女A。
近くでフォトショップを経営するカメラマンのヒゲ男B。(ジャケ写は彼の後ろ姿)
BMWマニアで、いつも中古車雑誌で次買うBMWを探してる、ホテル暮らしの正体不明の男C(のちに刑事らしい事が分かる)。

3人は空き地に集まり、Bがカメラを回し、Cが監督&犯人役、Aが襲われる役で、とあるシーンのカメラリハみたいのをやるので、自主映画でも作っているのか?と思いきや、どうやら海岸で女が殺された事件の再現映像を撮っているようだ。

殺される役のリハなので、Aは肩を痛めたり、脚を怪我したりして、Bが病院に連れていったり介抱したり。BはAを愛しているようにも見えますが2人はほぼ会話もせず、なぜこんなことをやってるのかは不明。笑

Cはホテルの部屋で、何人かの女の面談みたいのもやっていて、じわじわと全裸にさせたり、変な動きをさせたり。(彼女たちはBの店で証明写真を撮りCに提出してる。笑)
Cはゴーカート場にも通っていて、彼女たちも連れて行ったりする。
彼女たちはホテルの閑散としたレストランでファッションショー風のシーンに登場しBが撮影してますが、これも再現映像の一部なのか...なんじゃこれ。笑

オープニングは車が横転し中に人がいる事故現場を呆然と見ているBが、音楽が流れていたカセットテープを抜き取り、それを聞きながら歩き出し、墓地でとある墓の前に立つというシーン。(意味は解明できず)
この曲はBのバンの中でAと2人静かに聴くシーンにも出てきます。
「Mi Mou Pis Tipota」(Tzeni Vanou & Trio Belkado)という哀愁を帯びた曲。
https://youtu.be/cmlS2LkyDU4

意味不明な作品、好きですが、本作は最初から最後まで捉えどころのない作品でした。ヨルゴス・ランティモス、やっぱり頭おかしい。笑

英語字幕にて
豚肉丸

豚肉丸の感想・評価

3.6
男女3人が殺人事件の再現映像を撮ろうとするお話

ヨルゴス・ランティモス監督の初期作。
登場人物の動作に着目したシュールな演出とシュールなショットが多く、確かにヨルゴス・ランティモス味を感じさせてはくれるものの、いくら何でも説明を省きすぎで、しかもそれが面白さに繋がっている訳でも無く、三人の日常生活を捉えた場面が殆どなのでただただダルいだけで終わってしまったのが残念。殺人事件を「演じる」ことと日常生活のカメラのブレが接続されたことにより全体に不安が蔓延っている...が、それにしても「演じる」ことに関する言及がかなり少なく、そもそもテーマとして確立されているのかなと...

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