これは結構な予告編詐欺のような。
無論全然嫌いではないのですが、予告編みたいなベタベタなラブコメを期待するとそれこそ手痛いカウンターくらうのでご注意を。
壊れたり路を誤ったり、時代遅れになったりで、世界から周回遅れになってしまったひとたちのものがたり。
やりたいことをやる。
至極当たり前でかんたんなことのように思えるのに、これほど難しいことってないのですよね。
前半はなかなかものがたりが動かなくて正直退屈でなかったかと言えば嘘になるのですが、終盤のカットイン多用のラストバウトはこれいったいどうオチつけるんだどうなるんだととにかくハラハラさせられました。
その最後のオチですが、はたして夢か現か。
こっち側に丸投げ風味ではあるのですが、実のところどっちでも関係ないのかもしれないですな。
たぶんおそらく、どちらにしろ、ビョングがやりたいことをやれたことに違いはないのでしょうから。
ミンジがかわいい。
作中、さしてバックボーンを語られないがゆえの唯一の異質感を放っていたりするのですが、だからこそビョングをこの世界につなぎとめる役割を果たしてたような気がいたします。
いやまあそないこむずかしいこと抜きにしてとにかくかわいいんですけども。