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BREAK THE SILENCE: THE MOVIEのmayumayuのレビュー・感想・評価

BREAK THE SILENCE: THE MOVIE(2020年製作の映画)
3.5
BTSには救われてきました。
今年の初めから、それぞれ皆大変で辛い時だったと思うのですが、あまりつらいつらいと思わないようにと思っていても、やはりちょっと私も辛かったなぁと思うのです。
私、いわゆる医療関係者です。
今まで経験のない状況がやってきていて、その時にこういう職業についているからこそ、自分のできるだけの務めを果たそう、そして役に立てるかもしれないという希望、使命感はある。
一方で、イタリアやニューヨークの状況が入ってくる。未知のウイルス。防護策は本当にこれで正しいのか?自分が知らぬ間に感染し家族にうつしてしまうのではという不安。今までと少し異なる感触の呼吸管理。果たしてこのやり方で治療は良いのか、毎日毎週上書きされる情報を集める日々。
仕事中は夢中ですが、帰宅しての疲労感、いつもはガチガチにならない場所が凝り固まり、知らずに緊張している己れを知る。
休日は外出できず、たまに買い物に出ても閉まる店々を見るとちょっと寂しくなる。そんな感じでした。
(今だってcovid-19はありますが、病院内での防護策は経験的に正しそうであり、外に簡易テントを立てて治療するほどまでは至らず、冬またどうなるか心配はあるものの、ひと息はつけています。)
そんな時にBTSを知りました。見たのは"ON"。K-POPは娘の方が知るのが早く、娘が見ていた You-tube。
「何これ、凄いね、この人たち。曲もいいね‥」
そこから過去作、ライブ映像を見あさり、聴きあさり。7年やっている彼らのバラエティ的な映像も沢山見て、どれだけ元気をもらったでしょう。
もちろん、好きな映画も見てましたけど、通勤の行き帰りはイヤホンとなると、やはり音楽!本当にずいぶん救われました。

長くなりましたが、映画はBTSの昨年のワールドツアーに密着しながらのインタビュー構成。完全にファン向けだと思います。
ダンスパフォーマンス、歌唱力、とても素晴らしいんですが、一方で皆成長過程の若者なんですよね。しかし、本当に世界的な人気なんだな、すごいわ。
ステージ上の自分とプライベートの自分を分ける者、統合するべきか悩む者。ひたすら音楽に邁進する者。失ったもの、得たもの。喜びと不安。
いつもは仲良くわちゃわちゃしている彼らですが、その要素は抑え目でしたね。
RMは頭の良い人だなぁ、と。ホソクやジミンの繊細さを感じました。ジンは実はとても強い人なのかなと思いました。私は普段は天然ながらステージ上では別人のように完成されるVが好きですが、感性の人のせいかインタビューは少なめでした。
彼らの人生はまだまだこれから、幸せでありますように!
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