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ザ・フラッシュのそのネタバレレビュー・内容・結末

ザ・フラッシュ(2023年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

スパイダーバースと同じ日に視聴。マルチバースの描き方、カノンイベントに対する考えが2作品で違ってて同時期に見れてよかった。

DCは暗い印象であまりがっつり見たことがなかったんだけど、DCユニバースリセット間近と言うこともあり、見出すなら今だな。と思ってた。

キャー!!でOP演出キャンセルされるのを見て、今回はコメディ寄りだ!と思って期待はマックスに。シリアスなところはあるけれど、全編通してギャグシーンもあり、緩急が心地よくて多くて飽きずに見れた。

冒頭のベイビークライシスでフラッシュのキャラ性だったり、システムが理解できたし、なにより速さを遅さで表現されるのを見てて酔いしれた。走りも走ると言うより滑るで少し気持ち悪くて、コスチュームのダサさ相まって心掴まれた。好き。

おじバットマンがもう戦線を退いてるのに、スーパーメカでバリバリに活躍するし、怪我した箇所を縫ってる時、痛そうな表情をしつつも生を実感した嬉しさが溢れてるのまじでよかった。

スーパーガールというか、女性+スーツが性癖なんだよな。あかん。
クールに飾りつつも内に感情を秘めてて、自らの怒り、使命もあるけどなんだかんだ地球人ヒーローたちを認めてて力を貸してくれるのいい。まだ若いからその辺の立ち回りが下手っぴなんだろうな。かわいい。

タイムトラベルによる世界線の分岐が、マーベルの枝分かれ描写と違ってよかった。世界線がただ枝分かれするんじゃなくて、干渉したポイントから過去未来が生まれていく。その表現としての円形のパラドックス空間。その中を統べるように走るフラッシュのシーンがとんでもなく不思議で心掴まれた。

いろいろ学んだように見えて、結局トマト缶の位置変えちゃうのかい!!!って突っ込みたくなるけど、そう言うキャラなんだろうなあ。バタフライエフェクトはこわいねえ。

他作品の言葉を引用するけれど、絶対に避けられないカノンイベントをこれでもかってスパイダーバース以上に描写していた今作品。ヒーローを描くにあたって孤独だったり、悲劇がないと厚みが生まれにくいのかなあ。
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