にっきい

デストラップ/狼狩りのにっきいのレビュー・感想・評価

デストラップ/狼狩り(2020年製作の映画)
3.4
これもエクストリーム(旧TOCANA)です。

大阪のミニシアターに行った時にポスター貼ってあって気になってた映画。

まずは逃げる相手から慣れる、って話し。
山の中で狩りと畑で生活している家族の父親が、娘ちゃんに狩りを教えてる時に言うセリフ。
確かに襲ってくる相手だとリスクが高いからなるほどって思った。

ある日自分の仕掛けた罠に動物の足だけが残されているのをみつけ、この森に狼が居るのを知るジョセフは、家族を守るために単独で狼狩りを始めるのだが、森の中で多数の女性の全裸屍体をみつける。
森には狼以外にも危険な存在が居るのか…、って話し。

狼がどれほど危険なのかが凄く伝わってくる演出。
一流のハンターである父親が、狩りが始まると娘ちゃんを家に帰らす。
それは明らかに足手纏いになるから。
そして絶対走るなと言われてた娘ちゃんが、恐怖のあまり泣きながらはしって逃げ出す。
狩猟犬は瞬殺。
これだけでも充分ドキドキなのに、変屍体があるって事は森に殺人鬼が潜んでいるって事。
さらに緊張感を煽る。
ただストーリーと関係無い事を省き過ぎて色々と疑問が残るまま終わる。
例えば狼の事を「アイツが戻ってきた」、「オレたちが目当てだ」と言ってるのに、狼との因縁は語られない。
森の中で変屍体を見つけた父親は、警察に通報するどころか家族にも言わない。
危険が迫ってるんだから一緒に対処するべきじゃないのか?
細かい所では、私有地と連邦政府の土地と意見が食い違ってたり、娘ちゃんを学校にすら行かせて無い理由も分からないし、地域保安局(警察みたいなもの?)が出てくるけどストーリーに絡んでないし、◯◯と◯◯の力関係のバランスも納得いかない。
と、残念な部分も多いんですが、ストーリーとしてはずっと緊張感あるなかなかの良作でした。




*********鑑賞記録*********
鑑賞日:2024年3月31日
鑑賞回:20:05〜21:45
劇場名:アップリンク京都
座席情報:スクリーン4 E-5
上映方式:2D 字幕
レーティング:PG12
上映時間:93分
備考:会員料金
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