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ダルバール 復讐人の福福吉吉のレビュー・感想・評価

ダルバール 復讐人(2020年製作の映画)
3.5
◆あらすじ◆
アーディティヤは麻薬や売春の蔓延るムンバイ市の警察長官に就任する。彼は州副首相の娘が誘拐されたことをきっかけにムンバイ市の麻薬組織を一掃し、市民の信頼を得る。しかし、逮捕した麻薬組織の男・アジェイ・マルホタラをめぐり、思わぬ因縁が生まれて悲劇へと繋がっていく。

◆感想◆
ストーリー前半は、アーディティヤ(ラジニカーント)が警察長官となって腐敗したムンバイ市を浄化する様子を、ストーリー後半は逮捕されたアジェイ・マルホタラに端を発した一連の戦いの様子を描いた作品となっており、とにかくアーディティヤの豪快な活躍ぶりが楽しいです。

アーディティヤは知恵もあり力も強くて相手をやり込める狡猾さもある超人的な人物として描かれており、誰が相手でも自分の考えを通す独裁者のような人物に見えました。それでいて娘のヴァッリを大事にしており、美人相手にはめっぽう弱い人間らしさもあって、見事なくらい漫画の主人公と化していました。

アーディティヤが事件を解決するパートとアーディティヤが娘と共に美人のリリーに声をかけるパートで前半は構成されており、明るい雰囲気で進んでいくので、緊張感はあまり無いですが、気楽に観ることができました。また、ダンスも標準装備されており、インド映画であることを実感できました。

後半になると、密売組織の男・アジェイの周辺から危険な戦いが始まり、警察にも多数の犠牲者が出るシリアスな展開となっており、苦渋を舐めながら犯人を追いかけるアーディティヤの姿が緊張感があって良かったと思います。

なかなか面白かったと思います。ストーリー上、人がどんどん死んでいくのですが、強引なまでに明るく終わらせてしまうインド映画のパワーを感じました。

鑑賞日:2023年12月20日
鑑賞方法:CS ムービープラス
(録画日:2022年11月28日)
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