ヨークさんの映画レビュー・感想・評価 - 19ページ目

ヨーク

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象は静かに座っている(2018年製作の映画)

4.1

肉体的にも精神的にもしんどい映画だった。『サタンタンゴ』よりはマシとはいえ234分でほぼ4時間というランタイムはまず肉体的にしんどい。本作は見逃した映画をよくかけてくれる愛すべき下高井戸シネマで観たの>>続きを読む

ザ・ルーム(2003年製作の映画)

3.5

へっぽこ映画として名高い作品なのでタイトルだけは知っていましたが今回初めて観ました。いやー、すげぇ映画でしたよこれ。へっぽことかポンコツとかクソとか、そんな言葉では語れない。感動した。もう涙が止まらな>>続きを読む

ジュディ 虹の彼方に(2019年製作の映画)

4.1

いいですね。凄く好きな映画。栄光と転落を俯瞰的かつ冷酷に描きながらも表現者とその受け手に対して希望を残してくれる、土砂降りの雨の後に雲の隙間から少しだけ晴れ間が見えるような映画でした。まぁそんなの面白>>続きを読む

ジョン・F・ドノヴァンの死と生(2018年製作の映画)

3.2

なんつーかまぁ面白いとは思うんですけどね、個人的には全然グッと来なかったですね、という感じの『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』でした。ちなみに俺はグザヴィエ・ドラン監督の作品は本作が初です。
いやまぁ
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野性の呼び声(2020年製作の映画)

3.8

なんか順当に面白かったなぁという感じで良くも悪くも期待以上のものはなかったけれどちゃんと面白かったという堅実映画ですね、本作は。ワンちゃん大冒険なんだからそりゃ面白いに決まってるんだけれど、ワンちゃん>>続きを読む

屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ(2019年製作の映画)

3.9

数カ月に1本くらいはある気がする思ってたのと違う映画だったけれど面白かったです。まぁ面白ければ思ってたのと違ってもいい。
本作『屋根裏の殺人鬼フリッツ・ホンカ』はそのタイトルでも分かるように殺人鬼であ
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劇場版 SHIROBAKO(2020年製作の映画)

3.5

まぁ面白いは面白かったのだが、特に絶賛するほどというわけでもなく何となくノリきれないところもあり微妙といえば微妙な面白さでした。ちなみに俺はTV版も視聴済みですがそっちはかなり面白かったし好きだったの>>続きを読む

初恋(2020年製作の映画)

4.1

いやー面白かったね。すげー面白かった。三池作品でベスト! とまでは言わないが上位ではあります。俺が好きな三池が満載であった。大変満足しました。
と、ひとしきりベタ褒めしておくが引っかかる部分ももちろん
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ロングデイズ・ジャーニー この夜の涯てへ(2018年製作の映画)

4.2

本作は『ミッドサマー』と続けて観たんだけれど全くの偶然で『ミッドサマー』が昼の映画だったのに対して『ロングデイズ・ジャーニー』は夜の映画だった。夜の中で明滅する泡のような非常に美しい作品だったと思う。>>続きを読む

ミッドサマー(2019年製作の映画)

3.7

感想文を書こうと本作のことを考えても何だか頭の中で二転三転してしまってうまくまとまらないそんな『ミッドサマー』でした。まぁざっくり言うと面白かったは面白かったが、これ大好き! てなって他人に勧めたくな>>続きを読む

劇場版 Gのレコンギスタ II ベルリ撃進(2020年製作の映画)

3.8

全5部予定の『劇場版Gのレコンギスタ』の第2部なので序盤から中盤にかけてのつなぎ回といったところでしょうか。第1部のときにも書いたんだけれどすごく長丁場の作品なので本作を持って一本の映画として評価しろ>>続きを読む

1917 命をかけた伝令(2019年製作の映画)

4.1

大変面白くて満足な映画だったんだけど、なんというか素直に感想を書くのがあれというか何というか…いや単に俺が自意識過剰なだけだから別にいいんだけど。初っ端から何言ってんのという感じですが、本作『1917>>続きを読む

スピリッツ・オブ・ジ・エア(1988年製作の映画)

4.2

いやぁこれはいいもん観たなぁ。いいですよこれは。これはいい。
映画を形容する言葉として映像詩という言い回しがあるが、俺は今までその言い回しがなんか腑に落ちなかった。映像は映像で詩は詩だろ、別物じゃねぇ
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AI崩壊(2020年製作の映画)

2.4

このレビューはネタバレを含みます

大体の映画は面白かったと言ってしまう俺だけど本作はキツイっすね。以下ほとんど悪口になるのでこの映画が大好きだという人は読まない方がいいと思います。
しかしこの映画を観てから何がダメなんだろう何でこんな
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ザ・ピーナッツバター・ファルコン(2019年製作の映画)

4.5

俺は社会の中で上手くやっていけない人間が好きだ。多分ここでの映画の感想文でも何度かそういうことを書いたと思う。最近なら『シュヴァルの理想宮』のシュヴァルさんとか感想文は書いてないけど『しあわせの絵の具>>続きを読む

犬鳴村(2020年製作の映画)

3.5

猫の次は犬、というわけでもないんだけどたまたま『キャッツ』の次に観ることになった『犬鳴村』です。
結構面白かった。めちゃくちゃ面白かったとまではいわないが悪くない。少なくともチケット代と時間を返せと思
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キャッツ(2019年製作の映画)

3.7

名作の誉れ高いミュージカル版は未見でざっくりとしたストーリーの概要すら知らないままで観ました。何か凄い不評だということは知ってたんですけどね。
で、まぁどうだったのかというと結構面白かった。めちゃくち
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テリー・ギリアムのドン・キホーテ(2018年製作の映画)

4.4

めちゃくちゃ面白かったですね。
俺はテリー・ギリアムはあんまり詳しくなくて観た作品も『未来世紀ブラジル』『バロン』『12モンキーズ』『ラスベガスをやっつけろ』『ブラザーズ・グリム』くらいのもので深くは
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パラサイト 半地下の家族(2019年製作の映画)

4.2

本作を観たのはこの感想文を書いてる時点で9日前なので結構日にちが経っているのだが何というかまぁ引きずる作品で精神に結構な深手を受けてしまっていた。もう一週間以上経ったしノリノリで感想文書けるだろうと思>>続きを読む

ジョジョ・ラビット(2019年製作の映画)

4.0

めっちゃ面白かったんですけど、俺はこの映画に関しては事前にスカヨハが出ているということしか知らなくてそれ以外には興味なかったんですね。まぁスカヨハ好きなんで彼女が出てればそれだけで観る理由になるんだけ>>続きを読む

音楽(2019年製作の映画)

4.2

この映画の感想文を評論的に長々と書くのは野暮というものだろう。
なのでこの映画を観ながら思ったこと(思い出したこと)を簡単につらつら書くに留めておこう。ぶっちゃけ映画の内容とはあまり関係ない。いや少し
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リチャード・ジュエル(2019年製作の映画)

4.0

『運び屋』のときにも書いたと思うけど俺はイーストウッドのファンなので若干贔屓目というかファン補正は入っています。その上での感想ということでどうかおひとつ。
映画としてとても面白かったんだけど、やっぱり
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ラストレター(2020年製作の映画)

4.1

10代の半ばで『スワロウテイル』を観てしまった俺のような人間としてはそれは岩井俊二に呪われたと同義であり、その後20代の前半くらいまではことあるごとに彼の作品を観なおしたりして特に邦画に関しては岩井俊>>続きを読む

だれもが愛しいチャンピオン(2018年製作の映画)

4.2

本作は『シュヴァルの理想宮』と同じ日に観たんだけどこちらも素晴らしい作品でしたね。面白かった。
物語は浅慮な行動で自分のチームと揉めたプロバスケのコーチがやけ酒飲んで飲酒運転で捕まって、懲役刑の代わり
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シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢(2018年製作の映画)

4.5

早くも今年のベスト候補に出会った感がある『シュヴァルの理想宮』でした。いやーこれはいい映画よ。もうダメなんですよね俺はこういうの。他人とまともに関わることができない人間が孤独に自分の中にある表現欲求と>>続きを読む

フォードvsフェラーリ(2019年製作の映画)

3.8

車は好きだけど別にそんなに詳しいわけではない。モータースポーツも結果をニュースとかで見て、おぉ! ○○が勝ったか! とかは思うけどライブ中継にかじりついたりするほどではない。ちなみに車の免許は持ってな>>続きを読む

アイリッシュマン(2019年製作の映画)

4.1

『マリッジ・ストーリー』と同じく映画館で観ましたが自宅で観なくてよかった。休憩なしの3時間半は自宅だったら絶対途中で集中力切れて昼寝したりしてたと思う。いや別につまんなかったわけじゃくてむしろ面白かっ>>続きを読む

幸福路のチー(2017年製作の映画)

4.3

かなり昔に読んだエッセイか何かからの引用なのでイマイチ正確ではないかもしれないが、かつて作家の柳美里が「母国というのは自らが操る言語を話す者たちがいる場所のことだ」というようなことを言っていたと思う。>>続きを読む

この世界の(さらにいくつもの)片隅に(2019年製作の映画)

4.6

まずこうの史代先生(どうでもいいけど数ある漫画家の中でもこうの史代と諸星大二郎と岩明均は先生付けで呼びたくなる)の原作を読み、その数年後に『マイマイ新子と千年の魔法』で大好きだった片渕須直監督が映画化>>続きを読む

スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け(2019年製作の映画)

3.9

感想を書く前に一応断っておくと俺はスターウォーズは割と最近まで観たことなかったし、当然観たことなかったのだからシリーズとしての思い入れとかは皆無に等しい、いわゆるスターウォーズ素人だということをまず断>>続きを読む

映画 ひつじのショーン UFOフィーバー!(2019年製作の映画)

3.9

いやぁ面白いっすね。流石です。全編にわたって溢れる悪ガキマインドが素敵。何かこの手のイギリスのギャグ作品ってクソガキがちゃんとクソガキしてて好きなんだよね。ミニオンズとかピーターラビットにも同じような>>続きを読む

マリッジ・ストーリー(2019年製作の映画)

4.3

Netflixには入会しているものの集中して観たかったので劇場で鑑賞しました。結果は俺ナイス判断。自宅でよそ見しながら観るのは勿体ない素晴らしい映画でした。
ストーリーは一言で説明できます。ズバリ離婚
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劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター(2019年製作の映画)

3.7

2014年にTV放送されたアニメ『Gのレコンギスタ』の追加シーン+再編集版が本作『劇場版 ガンダム Gのレコンギスタ I 行け!コア・ファイター』です。長いタイトルだなおい。
まぁガンダムに限らずそこ
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ルパン三世 THE FIRST(2019年製作の映画)

3.7

まだ『ドラゴンクエスト ユア・ストーリー』の記憶も新しい中、同じく原作有りで同じくCGアニメで極めつけに同じく山崎監督という何だかそわそわしてしまう本作『ルパン三世 THE FIRST』でありましたが>>続きを読む

ドクター・スリープ(2019年製作の映画)

3.8

まず前置きとして俺の初『シャイニング』はキューブリックの映画版でその後キングの小説を読んだクチなので原作読んだときには、えぇ…こんな話なの…超能力バトルじゃん…となったんだけど何というかそれはまぁ全部>>続きを読む

羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.1

すごいすごいとは聞いていたんだけれど確かにすごかったです。これはやられた。
不勉強なもので俺が観た中国のアニメってNetflixでの『紅き大魚の伝説』と『詩季織々』くらいしかないと思うんですが、その中
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