このレビューはネタバレを含みます
ブッチ神父の、運命を知ることで覚悟を持って生きていける幸せ、というのもひとつの提案としては悪くないのだけど、
全生命体を強制参加させるとこがあかんですな。天国のありかたは人それぞれ。
だれもが天国に行くには、ということを考え抜いたという意味では、ブッチは骨の髄からの神父だったのだけどね。
天国のために運命を否定した神父が、
運命を受け止めて生きるジョースターたちに敗れるラストは、作者のメッセージでもあると思う。
ラストバトルでは主人公である除倫や承太郎が敗れて死亡し、いちばん弱いエンポリオが運命の巡り合わせによって勝利するという、まさかの展開。
普通は主人公や人気キャラは敗れないけど、宇宙や世界ごと生まれ変わったことで、
勝利はしたものの今後は登場しないことになる。
このシーズンまでは度々登場するキャラやこれまでの世界観の継続があったが、作者自身がそれらを葬り去るかのような結末にビックリしたし感動した。
どんなに大事なものでも終わりはくるし、すべてのものは巡っていく、という作者の意志を感じました。
これまでの、これからの荒木先生の旅に乾杯✨🍻
