このレビューはネタバレを含みます
監督片山慎三じゃなければ演出できない地方の嫌な所、ねっとりした人間関係を描いている。
また、音楽の重厚さ、長回しの多用で不穏感と緊張感を盛り上げ続けていて、スリラーとしての見え方も最高。
・第一話
ファーストシーンの矢柴俊博オンステージがヤバい。後藤家の男たちの面構えが全員いい。酒向芳の悪意剥き出しの視線を見て、ペキンパーの『わらの犬』を思い出した。あの映画のような狭い共同体の嫌な所を凝縮した雰囲気がこのドラマ全体に充満している。
・第二話
銀の死体はじめ、残酷・暴力描写に手を抜いてないのも好感度高い印象。少しずつ後藤家がヤバい家ということを盛り上げていく回だった。